不動産ご活用事例集

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不動産を活用した老後対策事例 ②

概要

相談内容 6年前に組んだ住宅ローンの支払いが重く、このままでは定年と同時に自宅を手放す事になりそうで何とかならないでしょうか?
条件 大手企業に勤めるサラリーマン。 当時53歳、子供2人(社会人、大学4年)、自宅持家(ローン残5300万、23年)で年収1,160万円
状況 7年前に会社社宅での生活から一代決心をし、50坪の土地付き高級住宅を預貯金を含む全てを頭金に使い残りを住宅ローンを使い購入しました。(6200万を29年ローンで組む形で年間の支払い額は約300万円強)出来る限り定年迄に繰り上げ返済などを行い、残りは退職金でと考えていました。 しかしその後の社会情勢などの変化により年収は1400万弱⇒1160万に減少・・更に退職金も最初に予定していた3800万⇒2600万に減少、最後に定年も60歳⇒56歳となる事がほぼ確定と言う状況でした。
ご提案内容 では自宅の維持を最優先に定年後を見据えた形でライフプランをかんがえてみましょう。

内容

先ず現状でのローン支払額を下げる必要が有る事から各都銀、地銀等を回り住宅ローンの借り換えが可能かどうか? 借り換える際の条件(必要資金や金利他の各種条件)の調査開始。     
依頼主の今後の予測年収や定年後の再就職、又その時の予想年収や生活必要資金等を確認しながら年間必要とされる今後の必要収入を割り出しました。(住宅ローンを別にして月々23~35万有れば・・との事でした。)     
以上の事を踏まえ依頼主様と話を積み重ねた結果は新たに住宅ローンを使い(サラリーマンとしての信用を活用出来る最後のチャンスでした)と内の収益物件を購入する事でした。     
現状から考えこのままの状況で定年を迎えたとしても得られる退職金では完済は難しく(ほぼ不可能)かと言ってその後も今と変わらないローンを払い続ける事も現実問題として難しい(再就職後の収入は良くて現在の60~70%でした)状況だったのです。     
そこで上限2000万円とし都内の収益物件を物色し、立地、将来性(収益性)等を考えながら自己資金をかけずに購入します。(来るべき定年退職に備えて・・)     
その間に最初に行った銀行への借り換えも無事成功し(金利の引き下げと銀行への交渉によりローン年数の5年の延長に成功しました)当初300万円強払っていた住宅ローンを180万円強まで下げる事が出来ました。     
そして約3年後に定年がやってきました。     
この時は既に取り決めていた手順に則り、退職金の内約1800万を3年前に購入しておいた都内収益物件にローン残100万だけ残してほぼ完済して頂きます。(全額入れると金融機関にペナルティーを払う事になる為、一部繰り上げ返済と言う形をとりそれを回避したのです)     
そして残った退職金を使い(ほぼ全額でしたが・・)自宅のローンでボーナス返済分だけを完済します。     
これも住宅ローンを組み変えた当時から決めていた手順でしたし、予想退職金で埋められる形でローン構成を考えていました。

     
全ての対策を実施した結果は月々 約100,000円(全住宅ローン額) - 78,000円(手取り家賃) = ▲22,000(実質手出し額)※ボーナス払いは存在しません。

     
自宅の残債は約3000万円残りましたが、ご本人の生命保険として割り切って頂き特に返済を急ぐ事は考えてはおられません。(住宅ローンには団体信用生命保険が基本的にはセットになっている為です)     
又いざとなれば無借金の収益物件も有るので売却も含め色々と手は有るのですから。     
現在は再就職先で元気にお仕事をされており、ご年収も最初の予想よりは多少多く取っておられます。(今も良いお付き合いをさせて頂いております)     
この事例はご相談から完了まで実に4年の歳月を要する事になりましたが、お互いの信頼関係の下、ほぼ理想に近い形で対策を実施する事が出来ました。     

(作成日:2010年5月11日 | 事例 NO.5)

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